ガンダムSEED DESTINY 32話 ステラ
2005年 05月 28日
本日の一言 ”今日はちょっとノーコメントで”
Phase-32 Outline
デストロイの圧倒的な力の前に、壊滅状態に陥るザフト軍。何もかもを焼き尽くそうとする、圧倒的な力は、戦争というよりも虐殺としか言い様が無かった。一方的な殺戮を止めようと、介入を決意したアークエンジェルとフリーダム。だが、さすがのキラもその圧倒的な力の前に苦戦を強いられる。
時を同じくして、ミネルバも戦闘に介入し、共闘という体制をとることになったフリーダムとインパルスだったが。あのMSに乗っているのはステラだ、とネオに伝えられたシンは混乱し、逆にフリーダムへと攻撃を仕掛けてしまう・・・。狂乱するステラにはシンの言葉さえ届かなかった・・・。
えっとですね・・。
今日の感想はちょっと辛口なので、ステラ好き、シン好きという方にはちょっと気分を害されるかたがいらっしゃるかもしれません。
ですので、そういった方はこのままブラウザバックプリーズでお帰りくださいませ。読み終えた後での苦情はちょっと受け付けられませんので、よろしくお願いします。
では、感想行きます。
今回のタイトルは「ステラ」。前作から数えると、「キラ」、「アスラン」に続く三人目の名前タイトルでした。
主人公差し置いて、名前タイトルか。
相変わらず不遇な主人公やな、シン。でも、もう私シンに主人公を張ってくれ、というのは期待しないことにしたので。もう好きにやってくれ、という感じです。
まず、今回のキーパーソンであるステラですが。
アスランが心配していたとおりになりましたね。死なせたくないから、と帰したものの、約束は果たされる事無く記憶は消され。しかも新しい機体まで与えられ、戦場へと戻らされた。自分の意思で戦場へ戻ったわけではないけれど、自分の意思で離れる事も出来なかったばかりに起こってしまった悲劇。
正直悲しい、と思いました。
シンはステラをやさしい世界に戻したい、と願ったからこそネオへと帰したのに、と。
けれど同時にこうも思いました。
今回の事で、確かに手を下したのはキラであったけれど。
ステラを殺してしまったのは、シンではなかったのか、と。
シンがどんな想いでステラを帰したのかは、解ります。それしか方法が無い、と思いつめてしまうほど、彼女が弱り、自分になすすべが無い事を悔やんでの行動であったことも理解できます。けれど、その結果として彼女は戦場へと戻され、泣き叫ぶほど怖い思いをしながら、死んでいったわけですよね。
今回のシンの行動も私ははっきり言って腹立たしさでいっぱいになりながら見ていました。
乗っているのがステラだ、と知らないうちは、散々攻撃をしかけ。「化け物」、などとも口にしていたのに。
パイロットが誰なのか、と解ったらころっと手のひらを返し、キラへと攻撃を仕掛けた。「何も知らないくせに」という台詞は、シンにこそいえる台詞なのではないのか、とも感じました。
ステラは可哀想。
ステラは被害者。
でも、彼女に殺された無関係な民間人は、可哀想ではないのですか?
彼女が殺した無関係な民間人は被害者ではないのですか?
知らないうちは攻撃を簡単に繰り出していたのに、知った後は手のひらを返したようにキラへと攻撃をしかけ。結局キラへ自分の責任も、自分の憤りも全部押し付けて、そうして自分だけは被害者なんだ、と言っているシンを。私はもう認めることは出来ません。
シンは全部が全部、自分の思うとおり、望むとおりにならないとかんしゃくを起こす子供のようです。
知りながら、自分に近しいものが乗っていると知りながら戦い続けたキラやアスラン達とは覚悟が全く違うのでしょう。
今回タリアさんの「敵を見誤るな」、と言う台詞がありましたが。
シンにとっての敵は、自分の望まない事をするもの全てなんでしょうね。そして、そのためには、何をやっても良いと考えている。
シンの事ばかり非難していますが、キラも罪や責任が無いとは決して言えない。
彼の罪は、新しい憎しみを作ってしまった事。守るため、とはいえ誰かを撃ち、そして憎しみの連鎖をつなげてしまった事です。
まぁ、今回はシンに全部押し付けられてしまった感もありましたし。
それにキラがやらなくとも、後ろではミネルバが待ち構えていましたからね。
ただ偶然が重なってしまったといえば、それまでですが。
今後シンはキラを憎むのでしょう。
憎んで撃とうとするのでしょう。彼がそうなってしまったのにも、理由があり。
導けるものがいなかった、といえばそれまでですが。
そういえば、
「あの正義の大天使は、困っている人の声を見過ごす事ができないんでしょうね」
というタリアさんの台詞に。
私は、議長はひょっとしたらミネルバを英雄、もしくは正義の艦とでもしたいのでは、と感じました。
戦闘で武勲を立てれば、軍や自国のものにとっては英雄になれるでしょうけれど、それはあくまで自国内だけのものであって、敵国内では彼らはただの人殺しでしかない。
結局、勝ったほうが正義なんだ、と言われればそれまでですが。それは地球軍が勝った場合の話であって、プラントは、というよりデュランダルはナチュラルを滅ぼしたいのではなく、甘い鎖につないでおきたいのだと思います。
力で抑えれば、それは反発を生むだけであるけれど、もしそれが彼らの反発を生まない、甘い鎖をつけたとすれば。彼らは自分達が支配されている、とも気づかずにいることでしょう。
だからミネルバは正義の艦。
英雄の艦でなければならない。
こんなに残酷な事を繰り返す地球軍を倒し、あなた達を解放してあげますよ、と。ほら、私達はこんなに親切で、あなた達の良い隣人となれるでしょう、と言う事をアピールしたいのかもしれない。
いつの間にか味方と敵を摩り替えてしまうことがデュランダルの目的であり。その後、ナチュラルに甘い鎖をつけ続けようとしているのでは、と感じました。
だから、英雄の名前を持つアスランを取り込み、ラクスの偽者を作ったのかなぁ・・・と。
勝手な想像をしているのですが。
英雄に、正義のヒーローになりたかった子供を軍に置き続けているのは、余計な事を考えて自分に反発する心配がないからかもしれません。
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by tatsuyan1978
| 2005-05-28 22:05
| アニメ